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「みちづれ/牧村三枝子」

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「みちづれ/牧村三枝子」
(作詞・水木かおる/作曲・遠藤実/編曲・坂田晃一) 
・B面「恋かがみ」
・1978年(昭和53年)10月21日発売
・ポリドール
・週間8位(オリコン)
・第21回日本レコード大賞ロングセラー賞
・1979年度年間9位(オリコン)
・1980年度年間62位(オリコン)
・11位(ザ・ベストテン)
・1979年年間11位(ザ・ベストテン)

異なる歌手が同じ曲をリリースする“競作”は有名な「氷雨(佳山明生、日野美歌ら)」の他にもいくつかあるが、この「みちづれ」は小さなドラマがある。
「くちなしの花」で150万枚のヒットを持つ俳優・渡哲也のシングルであり、オリコン最高位55位となったのが「みちづれ」である。
当時、同じレコード会社に所属していた牧村三枝子がカバーして大ヒットとなるのだが、その経緯が諸説あって興味深い。
この曲に惚れ込んだ牧村が、どうしてもカバーさせて欲しいと渡に直談判したという説。反対に渡の方から「歌ってみないか」と提言したという記述してある書物もある。
ただ、ドラマはそこではない。牧村三枝子がリリースすることに決まったことを受け、オリジナル歌手の渡哲也は自身のシングルレコードを廃盤としたのだ。“男・渡哲也”のちょっといい話である。

このヒットで、念願だった紅白歌合戦に出場し代表曲にもなるのだが、作曲した遠藤実のレッスンは厳しいものだった。
男性キーの曲なので通常は女性キーに合わせて移調する。そして遠藤は、牧村の声域の一音上を使う調で歌うことを命じた。
特にサビは高い音符が連続するから誤魔化しも効かない。その厳しさからレッスン中に声が出なくなったこともあるというが、諦めることなく我が歌として完成させたのだった。
渡哲也の男気をしっかり受け止め、見事にオリジナルを上回るヒット曲にした牧村三枝子。大病を患い一時は余命宣告まで受けたが、2004年に復帰し歌手生活は今も続いてる。

そもそものきっかけは、渡哲也主演のTVドラマ『大都会』に出演していた牧村三枝子を気に入ったこと…らしいですナ。
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