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「さよならはダンスの後に/倍賞千恵子」

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「さよならはダンスの後に/倍賞千恵子」
(作詞・横井弘/作曲・小川寛興) 
・B面「妹よ」
・1965年(昭和40年)3月10日発売
・キングレコード
・第7回日本レコード大賞作曲賞

21世紀も早や15年が経過し、高齢化社会もますます進んでいる2016年。それに伴ったかどうかはともかく、息の長い歌手も多くなったようだ。
歌謡曲全盛時代のように3ヶ月毎に“新曲”を出すこともなく、引退宣言をしなければやはり歌手であろう。
倍賞千恵子は「男はつらいよ」シリーズの“さくら”役があまりにも有名で、歌手としての認識がない向きも多いのではないだろうか。
松竹歌劇団(SKD)を首席で卒業している歴とした歌手であることは、その歌唱を聴けばすぐに分かる。

1963年(昭和38年)に大ヒットした「下町の太陽」は映画にもなり主演も務めている。そのまま歌手デビューし、2年後のヒット「さよならはダンスの後に」も代表曲としてなる。

月光仮面の作曲で有名な小川寛興が「気に入ったメロディが出来たので、だれかに詞を付けて欲しい。」とディレクターに渡したところ、横井弘に依頼がいく。
少し憂いを秘めつつも、ルンバのリズムで華やかさを伴うメロディーの雰囲気を活かし見事な詞を付けた。
「下町の太陽」の時に付いた庶民的なイメージから脱却できずにいた倍賞千恵子の歌唱は、最終的に150万枚のセールスで大きなステップアップを果たす。

実際に海外の一流アーチストらもカバーしているように、完成度の高い楽曲だ。平行調のマイナーからメジャーへの流れもセンスが光る。
大ヒットアニメの主題歌に酷似していると一時話題になったが、小川寛興側は特にアクションを起こさずにいた為、余計に様々な推測が飛び交うという皮肉な結果となる。

息の長いと言えば「下町の太陽」を撮った山田洋次監督。御年84歳にして最新作「家族はつらいよ」がヒットしてますナ。
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