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「なみだ恋/八代亜紀」

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「なみだ恋/八代亜紀」
(作詞・悠木圭子/作曲・鈴木淳/編曲・小谷充)
・B面「雨のカフェテラス」
・1973年(昭和48年2月2日)発売
・テイチク
・第15回日本レコード大賞歌唱賞
・第4回日本歌謡大賞・放送音楽賞
・第6回日本有線大賞・優秀賞
・第6回新宿音楽祭・銀賞
・12位(オリコン)
・1973年年間19位(オリコン)
・1974年年間56位(オリコン)

演歌歌手には“苦節○年”や“下積み”はたまた“ドサ周り”が似合う。 そして時には美談やサクセスストーリーの格好の素材にも使われる。
十代半ばで歌手を夢見てからスポットライト浴びる「なみだ恋」まで約7年間を要した。
多感な頃の7年、さぞや長かったことだろう。しかし、この人に暗さを感じることは少ない。
タイトルに「なみだ」が付こうが「恨んで」や「別れ」「つらい」と歌おうが湿っぽくならないのは、歌唱力?表現力?それらももちろんあってのことだが、やはり曲調につきる。
これもワルツだ、三拍子だ。ワルツは湿気を嫌うのか?
思えば、以前取り上げた『昭和枯れすゝき/さくらと一郎』も歌詞はビショビショだが、メロディそのものはさほどでもない。いや、もしかしたら歌詞が違えば前向きな歌にも使えるだろう。

曲を作ったのは鈴木淳。新宿、もちろん“夜の”街、裏通りに止まらずシビれさせた歌詞は悠木圭子、鈴木氏の妻だ。
『小指の想い出/伊東ゆかり』を夫婦で作り上げ、見事に人させた時は前妻の有馬三恵子。何と、濃い人生を歩んでおられる。御年80歳超えながらブログの更新頻度には参りました。

八代亜紀が中堅の演歌歌手となった頃だったろうか、とあるバンドマン(サックス奏者)が控え室で「八代亜紀って音程悪いな」と呟いた。
「そうそう。オレも前からそう思ってた」と何度も肯きながら同意するバンマス(ギタリスト)。
それを聴いていたハタチそこそこのヒヨッコであった私は驚いたと同時に、少し「かっちょえ〜」と思ってしまった。
今思えば「ピッチをずらして味のある歌い方」とも取れるし、単なる悪口では無かったのかも知れない。
カラオケで採点すると、必ずしもプロが高得点を採るとは限らないアレである。

そんな、オンリーワンの“味”で、後にも『舟歌』『雨の慕情』などの演歌をヒットさせるが、近年はジャズの顔も見せてくれる。
すっかり(無理矢理?)ジャズにアレンジされた『なみだ恋』…一“聴”の価値はあるだろう。好き嫌いはともかくとして。
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